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17- D- 0537 201 7 年 9 月 2 2 日
株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
株式会社か
ん
ぽ生命保険
(証券コード:7181)【据置】
長期発行体格付 AA 格付の見通し 安定的 保険金支払能力格付 AA 格付の見通し 安定的 ■ 格付事由
(1) 日本郵政グループの中核をなす生命保険会社。日本郵政は議決権の 89%を保有しているが、当社の経営 状況や日本郵政と日本郵便が負っているユニバーサルサービス確保の責務の履行への影響などを勘案しつ つ、その全部をできる限り早期に処分することとされている。格付は、郵便局ネットワークに支えられた 堅固な事業基盤、安定的な収益力、リスク対比で厚みのある自己資本などを背景とした財務の健全性など を反映している。J C R では政府による財務支援のための法的なメカニズムが措置されていないことなどを 踏まえ、民間同業者と異なる特別な政府支援の可能性は低いとみている。
(2) 日本郵政および日本郵便との業務上のつながりは極めて強い。当社は日本郵便との間で解除が困難な保険 窓口業務契約を締結することで、日本郵便によるユニバーサルサービスの提供にかかる関連保険会社とし ての地位を維持する契約上の義務を負っており、仮に株式処分が進展した場合でも、当社と日本郵便の間 には業務面における極めて強い一体性が残ると J C R は考えている。全国 2 万局を超える郵便局において、 女 性 や 中 高 年 層 を 中 心 に 簡 易 で 小 口 な 商 品 の 提 供 を 通 じ 、 保 有 契 約 件 数 約 3, 100 万 件 、 被 保 険 者 数 約 2, 200 万人と、堅固な顧客基盤を有している。もっとも、保有契約件数は民営化前の保険契約の満期など に伴い減少が続いている。マイナス金利政策の導入以降は、一部の貯蓄性商品の販売停止、保険料改定な どの商品改定、新商品の投入など商品戦略を見直し、保障を重視した販売の強化を進めており、保有契約 件数の底打ち・反転につなげられるか成果を見守っていく。
(3) 収益力は規模対比でやや低いものの、安定的に推移している。17/ 3 期の基礎利益は利差益の縮小などに より前期比減少したが、大規模な保有契約を背景に比較的厚い危険差益を確保している。17 年 3 月末の 経済価値ベースの企業価値を示す E E V は金融環境の改善や新契約価値の上積みなどにより 16 年 3 月末比 増加した。保障性商品の販売に注力する中、商品のリスク対リターンを確保し、新契約価値など「営業活 動の成果に伴う E E V の増加額」を積み上げ、E E V全体の増加につなげられるか注目していく。
(4) 有価証券は公社債が 9 割を占めるなど信用力と流動性は高い。負債のデュレーションが運用資産より長期 であることから、一定の金利リスクを抱えているものの、デュレーションギャップを拡大させない方針を 継続し、金利リスク量の抑制に取り組んでいる。足元では資産運用の多様化・高度化に向けて、リスク性 資産の拡大などによる収益の獲得を目指している。ポートフォリオを短期間で大きく変化させるものでは ないとみているが、今後のリスクテイクの動向に注目していく。
(5) リスク管理を基軸とした収益や資本の一体的な管理を実施するため E RM 態勢を構築している。保険引受 リスクについては、経済価値ベースの評価に基づく商品別の収益性評価を活用するなど、リスク対リター ンの管理が浸透しつつある。経済価値ベースの健全性を示す E SR は 17 年 3 月末 176%と比較的高く、あ る程度のストレス下においても十分耐えうる水準にあると J C R はみている。
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■ 格付対象
発行体:株式会社かんぽ生命保険 【据置】
対象 格付 見通し
長期発行体格付 AA 安定的
保険金支払能力 AA 安定的
格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2017 年 9 月 20 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:松村 省三
主任格付アナリスト:宮尾 知浩
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に「信用格付の
種類と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に、
「コーポレート等の信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)、「生命保険」(2013 年 7 月 1 日)、「保険持株会社および傘
下子会社の格付け」(2005 年 5 月 31 日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) 株式会社かんぽ生命保険
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表
・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、
当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NR S R O 登録状況
J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating Organization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラス
に登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則 17g- 7(a)
項に基づく開示の対象となる場合、当該開示は J C R のホームページ(http: / / www.jcr. co. jp/ en/ )に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■ 本件に関するお問い合わせ先